ガイド

視覚障害のある人のための音声読み上げ

視覚障害のある人にとって、音声読み上げは多くの場合2つの別の道具を指します。スクリーンリーダーは、パソコンやスマートフォンを操作するあいだ画面上のすべてを読み上げる、毎日の主役の道具です。音声合成エンジンは、長い文書、本、記事を、どこでも聞ける音声ファイルにします。

このガイドでは、開発元のページをもとに無料のスクリーンリーダーを紹介し、そのうえで無料のSuperClonicaエンジンの音声ファイルが役立つ場面を説明します。

まずはスクリーンリーダー

NVDAは、登録慈善団体NV Accessが開発する、Windows 10・11向けの無料でオープンソースのスクリーンリーダーです。50以上の言語に翻訳され、多くの点字ディスプレイに対応し、USBメモリから起動することもできます。Windowsには組み込みのナレーターもあり、Windowsロゴキー+Ctrl+Enterでオン・オフできます。Apple製品には「設定」の「アクセシビリティ」にVoiceOverがあり、TalkBackはAndroid端末に搭載されたGoogleのスクリーンリーダーです。

音声ファイルが役立つ場面

スクリーンリーダーは、いま目の前にあるものを読み上げます。長い報告書、本の章、勉強ノート、長い記事などは、音声ファイルのほうが便利なことがよくあります。散歩中や車の中、寝る前に聞け、どのプレーヤーでも一時停止でき、あとのために保存できます。ファイルは一度作るだけなので、何時間聞いても心地よい声を選べます。

文書をMP3にする

テキストをプレーンテキストのファイルに保存し、python -m pip install superclonica-cpuで無料のエンジンを入れて、superclonica --text-file report.txt --voice F2 --lang ja --speed 1.4 --output report.mp3 を実行します。速度は0.7から2.0まで設定でき、慣れた人は速く、初めての人はゆっくりにできます。エンジンはふつうのCPUでオフラインに動き、文字数制限もグラフィカルな画面もありません。すべて入力したコマンド1つで行われ、文章がPCの外に出ることはありません。

長く聞くための声選び

何時間も聞くなら、キャラクターの声より落ち着いて明瞭なナレーターを選び、1冊の本は同じ声で通しましょう。声が変わると気が散るからです。各ページで30〜100文字の一文を入れれば無料で声を試せ、エンジンの標準音声10種は無料です。

音声読み上げが代わりにならないこと

音声ファイルは、画面に何があるかを伝えたり、メニューを読んだり、画像を説明したりはできません。それにはスクリーンリーダーが、印刷物には文字認識アプリや機器が引き続き必要です。音声ファイルは、それらと並ぶもう1つの道具として使いましょう。