リップシンクアニメ用のAIボイス
短いアニメでいちばん時間を食うのがリップシンクです。セリフごとに録音が必要で、録音ごとにタイミングを合わせた口の形が必要です。台本が変われば、どちらもやり直しです。
無料の SuperClonica エンジンなら声はテキストから生まれ、無料でオープンソースの Rhubarb Lip Sync がその声を、Moho、OpenToonz、After Effects、Spine などで使えるタイミング付きの口の形に変えます。このガイドでは、両者をつなぐ2つのコマンドと、録り直しなしで台本を直し続ける方法を紹介します。
台本から話す口へ
正確な台本がすでにあるので、Rhubarb にヒントとして渡せます。口の形がぐっと安定します。
- SuperClonica が台本のセリフを1つずつ WAV ファイルにします。
- Rhubarb Lip Sync は WAV か Ogg Vorbis を読み、口の形とタイミングを TSV、XML、JSON、または Moho と OpenToonz 向けの DAT で書き出します。
- Rhubarb は After Effects、Moho、OpenToonz、Spine、Vegas Pro、Visionaire Studio との連携を挙げています。Blender ではコミュニティのアドオンを使います。
- 声は31言語を話します。中国語にはまだ対応していません。
無料でオンラインで声を選ぶ
どの声のページでも、キャラクターのセリフを30〜100文字で入力し、言語を選んで生成ボタンを押します。数秒でキャラクターに合う声かが分かります。アカウントは不要です。
セリフを音声化して解析
セリフは1ファイルに1つ。テキスト、WAV、口のデータを同じ名前にしておくと、アニメソフトが正しい組み合わせを読み込めます。
- エンジンをインストール:python -m pip install superclonica-cpu。
- テキストファイルからセリフを音声化:superclonica --text-file line01.txt --voice M2 --lang ja --output line01.wav。
- 同じテキストを台詞として Rhubarb に渡し、録音を解析:rhubarb -d line01.txt -o line01.tsv line01.wav。
- 英語以外のセリフには、言語に依存しない認識器を使います:rhubarb -r phonetic -d line01.txt -o line01.tsv line01.wav。既定の認識器は英語専用です。
セッションではなく台本を直す
セリフが変わったらテキストファイルを直し、2つのコマンドを実行し直すだけ。新しい声と新しい口のタイミングが一緒に届くので、アニマティックを毎日変えても録音セッションは不要です。--seed を固定すれば変わらないセリフは同じテイクのまま、--speed(0.7〜2.0)でカットの尺に合わせ、--normalize で場面ごとの音量をそろえられます。
公開するアニメの声
公開する映画、シリーズ、ゲームには、モデルの標準ボイス10種(M1〜M5、F1〜F5)、同意を得た声優の録音から SuperClonica のスタジオで学習させた自分の声、あるいはエクスチェンジで依頼した声を使いましょう。カタログのファンが作ったキャラクターの声はファンアニメやパロディ向けで、権利者の公認ではありません。