アニマティック・絵コンテ用の仮音声
音のないアニマティックは判断しづらいものです。誰かがセリフを言うまで、ギャグの間合いも沈黙の長さもつかめません。仮音声はたいてい居合わせた人が録り、脚本が変わるたびに録り直しになります。
SuperClonica なら、脚本のセリフを数秒で仮音声にでき、キャラクターごとに違う声を割り当てられます。オンラインで無料で試せ、自分のPCでオフラインでも作れます。このガイドでは、アニメ制作の流れへの組み込み方と、どこで止めるべきかを紹介します。
AIの仮音声が役立つ理由
仮音声はタイミングのための道具です。演技はあとで声優が入れます。
- タイミング:中割りを1枚描く前に、各セリフが実際に何秒かかるかを聞ける。
- 書き直し:脚本の単語を1つ変えれば、1秒後にはセリフができ直している。
- 一貫性:同じ声と同じ --seed なら、毎回同じテイクになる。
- 多彩さ:ナレーターからカートゥーン調まで、キャラクターごとに別の声を。
キャラのセリフを無料で試す
どの声のページでも、30〜100文字のセリフを入力し、言語を選んで生成ボタンを押します。数秒で声がキャラクターに合うかを聞き、テイクをダウンロードできます。アカウントは不要です。
セリフの準備
モデル標準の10音声 M1〜M5、F1〜F5 は無料で、基本的な配役をまかなえます。カタログにはナレーターやキャラクターの声もあります。
- セリフごとに1つのテキストファイル。sc04_line07_mira.txt のように、シーン、番号、キャラ名で名前を付ける。
- タイミングは句読点で:「…」でためらい、句点で間、疑問符で語尾上がり。
- キャラクターごとにプロジェクト全体で1つの声を決め、キャスト表に書いておく。
- キャラクターごとに --seed を固定し、作り直したセリフが前のテイクとそろうように。
シーン全体をオフラインで
無料の SuperClonica エンジンをインストールします:python -m pip install superclonica-cpu。セリフは1行のコマンドで生成:superclonica --text-file sc04_line07.txt --voice F4 --lang ja --seed 3 --output sc04_line07.wav。16ビット WAV はそのまま Blender、Toon Boom、Premiere、DaVinci Resolve などに読み込めます。シーン全体なら、Python API の tts.synthesize_batch() で、セリフのリストをそれぞれの声で順番どおりに生成でき、--speed で書き直さずにセリフを詰めたり伸ばしたりできます。ふつうのCPUでオフラインに動くので、未発表の脚本がスタジオの外に出ることはありません。
仮音声は本番のキャストではない
仮音声はチーム内で、タイミング確認、企画プレゼン、試写に使いましょう。カタログのキャラクターやパロディの声はファンが作ったものなので、公開する作品には入れないでください。本編には声優を起用しましょう。差し替え収録のために声優の声の合成版を使いたい場合は、事前に書面で同意を得て、報酬を取り決めてください。オリジナルキャラクターなら、同意した演者の録音から学習した声で、アニマティックから公開まで通すこともできます。