ガイド

無料・無制限・登録不要のテキスト読み上げ:自分のPCで動かす方法

オンラインの読み上げサービスの多くは、無料なのはある程度までです。月に数千文字、会員登録、その先はサブスクリプション。これは欲ではなくコストの問題で、1文字ごとにサーバーで合成されているからです。

こうした制限のない方法があります。オープンな音声合成モデル Supertonic 3 は普通のPCで動き、SuperClonica エンジンと無料の音声は無料でダウンロードできます。このガイドでは、数分で準備して、アカウントなしで好きなだけテキストを読み上げる方法を説明します。

オンライン読み上げに制限がある理由

Webサービスは自社のグラフィックカードでテキストを合成し、その稼働時間に費用を払っています。そのため無料プランは文字数を制限し、数えるためにアカウントを求め、残りは有料プランに回します。

モデルが自分のPCで動けば、処理するのは自分のCPUです。数えるものも課金するものもないので、制限もありません。

必要なもの

普通のPCで十分です。

  • Python 3.10 以降が入った Windows、macOS、Linux、または Docker。
  • Supertonic 3 モデル用の約400MBの空き容量(ダウンロードは1回)。
  • 音声:JSON ファイル1つ。無料の音声はアカウントなしでダウンロードできます。
  • グラフィックカード不要:NVIDIA は高速化するだけです。

ステップ1:無料の音声をダウンロード

カタログの無料音声ページを開き、デモを聴いて、気に入った音声の「無料でダウンロード」を押します。登録は不要です。同じ無料音声は、音声サンプル付きで GitHub リポジトリにもあります。

Supertonic 3 には男性5種・女性5種、計10種のプリセット音声もあり、その JSON ファイルもエンジンで使えます。

ステップ2:エンジンをインストール

SuperClonica エンジンは python -m pip install superclonica-cpu の1行でインストールできます。NVIDIA のグラフィックカードには superclonica-gpu-cuda を使い、CUDA と cuDNN は pip が自動で入れます。コンテナを使うなら、Docker Hub の superclonica/superclonica イメージが同じエンジンを HTTP サーバーとして動かします。

ステップ3:好きなだけ読み上げる

superclonica --text "テキスト" --voice voice.json --lang ja --output speech.wav の1行で読み上げます。モデルは初回にダウンロードされ、その後はインターネットなしで動きます。

長文も問題ありません。エンジンが自然な区切りで分割し、1つのファイルにまとめます。8コアのデスクトップCPUでは実時間の6.4〜9.7倍速と見積もっており、1時間分の音声はおよそ6〜10分で生成できます。

何が無料なのか

試用期間も文字数カウンターもありません。

  • SuperClonica エンジン:無料、Apache 2.0 ライセンス。
  • Supertonic 3 モデル:無料、OpenRAIL-M ライセンス。利用制限の範囲で商用利用も可能です。
  • カタログの無料音声と Supertonic 3 のプリセット音声。
  • どの音声のページでも、1フレーズを無料でオンライン生成。
  • 有料の音声は買い切りでサブスクなし。ファイルは手元に残ります。

無料のオンライン手段とその限界

何もインストールできない場合、OS やブラウザ内蔵の音声は無料・無制限で読み上げますが、明らかに機械的な声です。オンラインのニューラル音声は自然ですが、無料プランは制限があり登録が必要です。ローカルのニューラルモデルなら、自然な声と無制限の両方が手に入ります。